ケア対象者のことも大切ですがまずは自分のことを把握すること
参考文献
今回の記事は以下の書籍を参考に作られています。
あなたはケアマネージャーの試験に合格した方でしょうか?
試験に合格された方はおめでとうございます!
まだの方はこれからの勉強がんばってください。
双方について言えることがございますので、まずはじっくりとこのページを閲覧していってください。
ケアマネージャーのお仕事というのは介護が必要な対象となる方に寄り添っていく仕事と言えます。
しかしそれ以上に大切なのは、まず自分のことを把握すること。
ケアマネージャーには大きく分けてふたつの種類があります。
自分がどちらに向いているのか把握することは大事です。
よくわからず雰囲気だけでケアマネージャーとして就職してしまうと、あとになって後悔するかもしれません。
その状態でケア対象の方に寄り添おうとしても、それはなかなか難しいです。
ケア対象者の方よりも自分のストレスのほうをケアしなけれいけないという状況になってしまうかもしれません。
ケアマネージャーにも二種類あります
ケアマネージャーは二種類の職種に分かれます。
ひとつは居宅ケアマネージャー。
在宅で介護を受ける方の見守りをする仕事ですね。
こちらはあちこちの家を訪問することになります。
移動が結構多い仕事になります。
もう一方は施設ケアマネージャーです。
これは老人ホームのような施設に出向いてのお仕事になります。
両者は似ているようでけっこう違います。
これからそれを見て行きましょう。
居宅ケアマネージャー
居宅ケアマネージャーは居宅介護支援事業所が勤務先となります。
同じ事業所にケアマネージャーが複数所属することもあります。
ケアプランセンターなどになると10人以上ところもあるそうです。
また、ケアマネージャーは独立して開業することも可能なので、1人で活動している居宅ケアマネージャーも少なくありません。
ここで一点、注意点があります。
できれば先輩となるケアマネージャーさんがおられるところで修業を積むことをおすすめします。
居宅介護支援事業所のケアマネージャーの主な業務
介護を必要とする方やその家族との面談、相談の対応からケアマネージャーの業務がスタートします。
現在どんなことに困っているのか、どういった介護サービスがあれば家で暮らしていくのに助かるのかなど、しっかりと聞き取ってケアプランを作成する準備をします。
ご本人やその家族へ、介護保険制度の仕組みや介護サービスの内容、種類についてわかりやすく説明することも居宅ケアマネージャーの大切な役割です。
要介護認定申請の代行
要介護認定の申請は本人やその家族でも行えますが、実際に本人たちが行っている人はほぼいません。
一般的には居宅ケアマネージャーが代行することがほとんどです。
これを「代行申請」といいます。
ケアプランの作成
介護認定がない方は申請をして、認定調査をうけ介護度が決まります。
対象者の生活状況・心身の状況などを分析してケアプランの作成を行います。
ケアプランの原案ができたら、利用者さんや家族に説明して介護サービスについての了解を得ます。
もちろんですが、この段階で追加での希望やケアプランの内容に訂正などが必要な場合は、一度事業所へ帰り再作成となります。
サービス担当者会議
ケアプランの原案について利用者やその家族から同意を得られたら、サービス担当者会議を開催します。
サービス担当者会議とは、居宅ケアマネージャーが介護や医療分野の関係者・本人やその家族らを招集して実施する会議です。
参加者が意見を出し合いながらケアプランを完成させるために必要な会議です。
ケアプランに沿った介護サービスのスタート
居宅のケアマネージャーは、自身が作成したケアプランに沿った各介護サービスが提供できるよう、介護事業所や医療関係者らと連携して介護サービスをスタートさせます。
開始したからあとは介護事業所のひとに丸投げ、お願いしますではだめです。
電話でもいいですし、紹介用紙を送付し定期的に見直し・チェックを行うことも居宅ケアマネージャーの重要な仕事になります。
実際の本人の様子や満足度を確認するのも必要です。
給付管理業務
介護利用者が使える介護サービスは単価が決まっています。
居宅ケアマネージャーは各介護度に合わせた限度額単位内で、いかに適格で必要な介護サービスを提供するかを考えなくてはなりません。
足したり引いたり、頭をひねります。
これぞ居宅ケアマネージャーの真骨頂になります。
お金のことでもあり、本人や家族といかに密に打ち合わせをし、本当に必要な部分で単位を消費するかどうかを決定していきます。
支給限度額の上限までサービスを利用しないといけない方もおられるので無駄があってはいけません。
利用者の自己負担額以上の介護サービス料金は、介護保険者側へ介護報酬として請求処理を行います。
入所施設のケアマネージャー
特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホーム、グループホーム、老人保健施設など、高齢者の入所する施設のケアマネージャーです。
ケアプランは各入所施設内で提供する介護サービスを用いて作成します。
各入所施設の介護職員さんや看護師さんなど多職種との密な連携が不可欠となります。
担当する人数は施設の規模によって違いがあります。
居宅ケアマネージャーは35人と決まりがある中、施設ケアマネージャーは多いひとで100人を担当しているひとも少なくありません。
また、施設の規模等によって違いがありますが、生活相談員や介護職員と兼務してケアマネージャーをしている場合もあります。
また居宅ケアマネージャーと同様、給付管理業務もありますが、支給限度額の管理はありません。
入所費用の中に満額分のサービスを受けられるよう含まれているからです。
居宅ケアマネージャーとの違いですが、ケアマネージャー自身が子育て中であったりする場合、事業所とのセッションや自宅への訪問など、日時を約束して訪問しないといけない業務があるのに対して施設ケアマネージャーは自分の業務上の都合さえつけられれば、対象者にはいつでも会うことができるので、子育て中のケアマネージャーの方でも安心して働けるというメリットがあります。
居宅ケアマネージャーが向いているひと
- 子育てはもう終わっているひと
- あちこち出かけるのが好きなひと
- 今まで在宅サービスで勤務歴があるひと
- どんどん掘り下げていくのが好きなひと
- 困難に強い、セッションするのが得意なひと
- 一から作り上げるのが得意なひと
- 受容しつつも一定の距離感でいることができるひと
ケアマネージャーはあくまでケアマネージャーであって、介護の対象者となるひとと家族ではありません。
受け止めて寄り添って指南することは仕事ですが、家族のようにいつでも過剰に対応することは、ケアマネージャーの職務範囲を超えてしまう行為です。
一線をしっかり引ける、いい距離感を保てるひとこそ「いいケアマネージャー」と言えます。
入所施設のケアマネージャーが向いているひと
- 子育て中、もしくは今度出産する可能性があるひと
- 対象者の生活を一日中見てみたいひと
- 今まで入所系サービスで勤務歴があるひと
- まだ介護現場で働きたいひと
- その場その場で迅速に解決するのが得意なひと
- 急な変更をフレキシブルに検討し実施できるひと
- 対象者の家族への配慮や一生涯の寄り添いもやってみたいひと
こちらは介護対象者の引き受けから最期を迎える終末まで支援していくことになります。
文字にするとかなり「重い」一言ですが、生涯を実りある豊かなものとなるように直に見て支援できるやりがいがあります。
臆することなく、最期を見届け支援したい方はぜひ施設でケアマネジメントの世界にトライしてみてください。
就職・就職活動を準備する
いかがだったでしょうか?
ケアマネージャーもかなり奥の深い仕事ですね。
あなたはもう試験に合格されたでしょうか?
それともこれからでしょうか?
どちらにも、現段階で就職活動の準備を始めておくことをおすすめします。
就職サイトに登録して、実際にどんな求人があるのかを確認してみてください。
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