なぜディズニーのダンサーは「初々しさ」で選ばれるのか?
参考文献
この記事は以下の書籍を参考に作られています。
求められる仕事の能力
アパレル販売員に求められる仕事の能力とはなんだと思いますか?
それはお客様に気持ち良く買い物してもらうための環境作りをすることです。
いや、そんなことはわかってるよ、と思われるでしょうか?
細かな点までチェックすると意外とできていないものです。
ついつい面倒でこの点を徹底できていない販売員さんは多いものです。
わたしも何度も店員さんの態度に嫌な思いをしてきた者としてその点はよくわかるつもりです。
ここではそんな、お客様への配慮とお店作りに焦点をあてて記事を書いていこうと思っています。
売れる共通点「歓迎ムード」
入店したお客様はまずここを見ている
お客様は、自分が歓迎されているかどうかにかなり敏感です。出迎える側の販売員がいかに「歓迎ムード」をつくれるかどうかが入店のカギになります。
歓迎されていると感じることで、長居して商品を見てくれます。
歓迎ムードがあるとお客様が長居してくれる
歓迎ムードについてですが、一番大事なのは「安全」です。
このお店に入ると無理やり高額なものを売りつけられる。ごり押しされるなどの恐怖心を感じさせては、お客様は寄り付こうとさえしません。
二つ目に大事なのは「魅力」です。
いい商品が見つかりそうという予感をさせることです。
開店直後や閉店間際の居心地をよくする
開店直後や閉店間際のお客様を邪魔者扱いしないようにしましょう。
たとえばレストランでラストオーダーぎりぎりに来店されるお客様は申し訳なさを感じていることがあります。
入店していただいたのなら、いつもと変わらない歓迎ムードで出迎えることです。
きっとそのお客様は安心されることでしょう。
ながら作業をしない
お客様にお声がけする際には一切の仕事をやめて、相手の目を見て笑顔で「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」と声をかけましょう。
目を合わさずに作業しながら声をかけられても、歓迎されているとは感じてもらえません。
出迎えスタッフにはベテランを置く
入口では接客に慣れているベテランのスタッフを置きましょう。
入口でお客様の心をつかめたら、あとは少々失敗しても許してもらえます。
子供を大人扱いする
中学生くらいの子供からは「ぼく~」などといって「子供扱い」をしないことです。
嫌がられます。
ひとりの紳士・淑女として接客してあげましょう。
常連客ばかりひいいきしない
初めて来店されるお客様が来られたとき、すでに常連のお客様がいた場合、常連客の方に「ゆっくりお過ごしください。初めて来られたお客様のお相手をさせていただいてもいいですか?」と、一言お断りを入れて、初めてのお客様に接客しましょう。
常連客だけをひいきしていると、初めてのお客様は「自分は招かれざる客だ」と不快な思いをさせてしまいます。
照明を工夫する
照明が暗すぎることによってお店の雰囲気が悪くなったり、服の色が正しくお客様に伝わらなくなります。
あまりに明るすぎてお客様がまぶしくなるのはまずいですが、暗すぎるのはよくありません。
特に服の色がお客様に伝わらないのはかなりまずい。
照明を変えただけで売り上げがアップした話というのはよく聞く話です。
入口だけ空調を強くする
空調を強くするのは入り口だけでいいです。
店内全体を強くすると、販売員は夏は寒く、冬は暑くなりすぎます。
入口だけ強くすることで、お客様は夏は涼しく、冬は暖かく、歓迎ムードで演出することができます。
売れる共通点「初々しさ×経験値」
ベテランにはない新人時代の強みとは?
ベテランになればなるほど「勘どころ」が身に付き、より質の高い接客ができるようになります。
なにより新人スタッフには対応しきれないクレームやトラブル対応などができるようになります。
その反面、経験を積んでいくことで失われるものがあります。
それが「初々しさ」です。
「私、本日は初日です。経験はありませんが頑張りますので、よろしくお願いします」
こう言われて嫌な気持ちになるひとはいません。
この初々しさが嬉しいときには素直に嬉しいという気持ちを表現できるものです。
それがお客様にも伝わります。
ディズニーのダンサーも「初々しさ」で選ばれる
ディズニーランドのダンサーは期間ごとに契約の更新があるのですが、この際の採点項目に「初々しさ」があるといいます。
初めてお客様の前で踊るダンサーは、お客様を喜ばせようと必死で踊ります。
それがお客様にも感染します。
そして、それが感動を呼びます。
ディズニーでは着ぐるみをかぶっていたりしますが、真剣な表情で笑顔いっぱいに、汗だくになりながらあなたのために踊ってくれるひとがいたら、感動してしまいますよね。
これがベテランスタッフになり、余裕が出てくると、踊りにも慣れてしまって、余裕でくるくると回るだけで味気ないものになりがちです。
これもお客様に伝染します。
「あのひと、普段どおりのルーティンでテキトーにやってるな?」というのがバレてしまいます。
販売員も同じです。
目の前にいる自分がただのひとりのお客として事務的に処理されているというのは絶対に伝わります。
経験ないですか?
飲食店で店員から「何名様ですか?はいおひとりさまご来店~」と表情ひとつ変えずに流れ作業的に扱われたことが。
あれと同じです。
そんなスタッフがディズニーにいたら嫌ですよね。
それと同じことがアパレルの販売員にも言えるのです。
ですから、スタッフとしてベテランの域に達するのは余裕の表れでもあるのでかまわないのですが、初心を忘れてはいけないということです。
売れる共通点「想像力」
想像してもらえば、おすすめしなくても買ってくれる
ここ10年くらいでしょうか。
よく言われることに、お客様は体験を買いにきているのだ、というものがあります。
お客様は服を見て、自分がその服を着ているところを試着したりしながら、その服を着て通りを歩いているところを想像します。
「お似合いですよ」「この色をワンポイント合わせるとこちらの色がより引き立ちますよ」などいろいろ言葉を尽くしてお客様が実際にその服を着用して歩いているところを想像してもらいましょう。
すると、お客様は想像の世界で自分の姿を感じ、自ら進んで購入していってくれます。
売れる共通点「褒める」
褒めるのはいいがおだててはいけない
事実に基づいて伝えるのを、「褒める」といいます。
一方、事実ではないことを、まるで本当のことのように伝えるのは「おだてる」といい、これらは似て非なるものです。
「褒めること」が、お客様との共感を生み、距離感を縮める行為であるのに対し、「おだてること」はお客様の反感を買い、距離感は遠くなるばかりの禁止行為です。
他人に説明できるくらいお客様を観察する
褒め上手は観察上手です。
売れる販売員の方は皆さん、あとで「お客様がどんな人だったか」を他人に説明できるくらい、徹底して観察しています。
褒め上手になるためにはお客様のことをしっかり見ることです。
売れる共通点「VIP感」
名前をお呼びする
一度接客したことのあるお客様であれば、お名前を覚えておきましょう。
そして常連客として来店してくださった場合には迷わず名前でお呼びしてあげてください。
それだけで「え?名前覚えててくれたの?」と特別感を感じてくれます。
お客様の好みを覚えておく
「そういえば青色がお好きでしたよね?」「フード付きの服はあまりお好みじゃなかったですよね」
服を選んでいる際に自分の好みを覚えていてくれてそれを指摘されて嫌な思いをするひとはいないでしょう。
普段からお客様の好みをメモに取ってたまに見返しておくなど、特に常連のお客様の好みは把握しておくことに越したことはありません。
そのお客様はあなたのファンになってくれることでしょう。
ファンになってくれるということは、今後もあなたから服を買ってくれる可能性が高まります。
帰り際は見えなくなるまでお見送りする
これはブランド店ではどこでもやっている当然のことですね。
こうすることでよりお客様は特別感を感じてくれるものです。
お客様が恥ずかしくなるくらい、最後までお辞儀をしたままお見送りしましょう。
転職の準備をする
いかがだったでしょうか?
アパレルの販売員さん、けっこう大変そうですね。
でもお客様と直接対面で接するお仕事ですから、お客様の喜びもダイレクトに伝わるお仕事です。
感謝されることも多いでしょう。
そんなアパレルの販売員になってみたいと思いましたか?
ならば今のうちに転職サイトに登録をしておきましょう。
「転職サイト?あとでいいや」と後回しにしておくと、あとになってまた求人を見るだけでも面倒になるというものです。
後回しにすると人間どんどん面倒になるものです。
わたしも歯が痛いのに歯医者に行くのが面倒だからといって放置していたら、痛みがどんどんひどくなってとんでもないことになった経験があります。
アパレルの販売員は未経験歓迎の場所も多いです。
いまは人手不足の時代です。
どんな求人があるかだけでも覗いていってみてください。
リクルートはあなたもよくご存じのことと思います。
リクナビネクストでは自己分析ツールも扱えます。今の自分がどんな状況にあるのか、遊び感覚でもいいのでぜひ使ってみてください。
リクナビは登録だけなら無料です。
今すぐ登録して、気になった求人はストックしておきましょう。
あとでいつでも見返すことができますよ。
そこから具体的に自分が転職したときの姿を具体的にイメージしてみてください。
販売員はお客様に想像をさせることが大事とさきほど言いました。
あなたも自分が販売員として働いているところをイメージするためにも、まずは転職サイトにいますぐ登録するところから始めてみてください。
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