本当は今の職場から逃げ出したいだけでは?
参考文献
この記事は以下の書籍を参考に作られています。
Iターン転職するとき気を付けるべきことはなんでしょうか?
ここではIターン転職に失敗や後悔しているひとの事例を元にいろいろ見て行きます。
よくある失敗
簡単に行けなかった面接会場
Iターンでの転職の場合、特に都会に在住の方が地方に転職活動のために訪れた際によくある失敗談です。
面接会場の最寄り駅について「ここはどこ?」となります。
Googleマップを開きますが、
「地名、漢字が読めない!」
となります。町名が読めないんですね。一文字ずつ変換して単語をつくり、検索。
「移動はバス!?バス停どこ?面接時間に間に合わない!」
こんなことがよくあります。
どの地域にもある読めない難読地名漢字。
「ここに来る前になぜ下調べしなかったんだあ!」と自分を責めても時すでに遅し。
最終手段のタクシーを呼んで、企業から少し離れたところで下車。何事もなかったかのように面接会場へ。
しかし知らない土地へ行く場合、こういった予想していないトラブルがありえます。
必ず前もって地名とルートを調べましょう。
Iターンに成功したひとを真似てみたけど・・・
20代で田舎へのIターンに成功したCさん夫婦。移住前にネットや雑誌でイメージをふくらましすぎて後悔していました。
当時よく見ていたのはインテリア雑誌。
「新しい住まいではこうしよう」と夫婦で理想をかたちにしていったそうです。
移住後、完成した家は雑誌にあったイメージそのもの。友人も素敵!と褒めてくれました。
しかし気づいてしまったのです。
自分らしさがない、と。
雑誌に載っている移住者の住まいを再現し、達成感を得られたものの、心が満たされることはありませんでした。
この方の場合、情報収集や計画を立てるなど事前の準備は素晴らしく、何度も希望地へ訪問したり、とても活動的でした。
ただ、自分たちの価値観や手に入れたい暮らしなど、内面に向き合う時間が少なく、ひとの幸せを自分の幸せに見立て真似をしてしまっていました。
雑誌に載っているのは他人の手に入れた幸せです。真似をしてもあなたの幸せにはなりません。
雑誌の情報などは参考程度にし、あなた自身の幸せを考えましょう。
はしゃぎすぎて失敗
「希望する地域の下見を」とおすすめすると、よくあるのが、行ったはいいが楽しみすぎて「旅行」で終わるケースです。
帰ってきたあとに現実に引き戻され、魂が抜けたようになってしまいます。
まあ、実際に移住したあとに後悔するよりはマシですが。
管理職病から抜け出せず失敗
ある方は地方企業の一般職へ転職しました。
前職は上場企業の営業部長として忙しくしていた。しかし転職後、わずか数カ月で離職したとのことでした。
その方は管理職だったので、指示を出すことが多く、実際にIターンで就職した企業ではパソコン操作や基本的な事務処理を自分でこなさなければならず、それが苦痛だったといいます。
今までは指示を出していればよかっただけですから、自分がやらなければならなくなって、会社についていけなくなったということでした。
この方のように、自分が管理職をしていた時代の仕事のイメージのまま転職をしてしまうと、ギャップに苦しみます。
かわりにこなしてくれる部下はいないのです。ましてや中途採用。周囲からすると、「できて当たり前、教えなくてもわかるだろう」といった期待もあり、ききにくい雰囲気になることもあるのです。
企業規模が小さくなると、ひとりで担う作業の幅が広がることが多く、基本的には「自分のことは自分でやる」スタンスです。雑務も自分でやって当たり前。「~さん、やっといて」は通用しません。
移住がしたいの?転職がしたいの?
目的を明確にする理由
- そもそも移住や転職の目的が不明確なまま(覚悟ができていない)
- 情報を集めすぎて、何をしたかったのかわからなくなった(目的を見失っている)
「移住×転職」では、「移住がしたいひと」と「転職がしたいひと」で求めるものが異なります。そして自分はどちらなのか意識していなければ、気づいたときには反対の目的だけが達成され、満足しない結果になることもあります。
「どっち?」と迷ったときは、「移住×転職」後の暮らしを想像してみましょう。どちらがしたいのかが見えてきます。
移住がしたい、移住優先
たとえば都会が嫌でしょうがなくなったというパターン。
これは転職よりも移住したいが優先ですよね。
これが明確ならば移住後に実現したい暮らしを手に入れるにはどうしたらいいかを最優先に考え、行動できます。
この場合、はじめは「移住できるなら仕事は選ばない」スタンスですが、最後までそのようなケースは稀です。移住目的がネガティブな場合や、「本当は嫌」という思いが裏に隠れている場合は、だんだんと転職条件にこだわりはじめます。
好きで移住するわけではないのに年収まで下がるのはありえない、というように。
転職がしたい、転職優先
たとえば、目指す企業があり、採用されたら移住したいケース。いくら街が魅力的であっても、不採用となれば移住はしません。
この場合、移住先での暮らしよりも、移住後の仕事を優先しているため、「希望する企業に就職するにはどうしたらいいか」を最優先に行動していきます。
この場合、「キャリアアップ」という言葉がキーワードになるため、自分自身で応募先を探し出し、自走する方が多くいます。
しっかり自己分析ができていれば、転職活動はスムーズに進みますが、新卒のように、自己分析に時間をかけている転職希望者は少なく、経験や資格など応募先に優位に働くものがない場合には、非常に苦戦します。そして、なぜ選考に通過しないのか、ひとりで悩み始めると沼です。
「移住×転職」では、多くのひとが「どっち?」の壁にぶつかってしまうのです。
「移住×転職」したいという裏にある本当の自分の気持ちに気づいていますか?
「移住×転職」でよくある失敗というのが、本当の自分の希望に気がついていない、もしくは気がつきたくないというものです。
本当は職場での人間関係がうまくいっていないから転職したいと思っているのに、都会から地方に移住できれば今の現状から抜け出せる、と思っているような場合ですね。
いかにもありそうじゃないですか?
職場の同僚との人間関係に悩んでいる。
「ああ、いますぐここではないどこかへ行きたい。そうだ!地方に移住すれば!」
こういったパターンは「移住×転職」では枚挙にいとまがないそうです。
そうして現実逃避をするようになります。
地方に移住して、誰もがうらやむような有名企業に入って、おまけに年収もアップすれば、すべてうまくいくのだ、と。
でも、本当に実現したかったことは別のところにあったりします。
20代のころのように「どんなときの自分もいいね、とありのままの自分を受け止める、しなやかさと自信」を取り戻すこと。
そのために「職場環境を変えたい」という思いが、地方への移住という現実逃避へと形を変えていったのです。
皆があこがれる、評判のよい企業に入れば、周りから評価されるかもしれませんが、それは鎧として身に着ける外側の自信。
自己肯定感が低く、自分自身の本音を隠したままでは、別の職場や場所へ「移住×転職」しても、過去に嫌と感じたことと同じような出来事が起きた時、再び逃げ出したくなるでしょう。
なので、この場合の本当の目的というのは、「メリハリのある働き方が実現できる企業に就職し、しっかり休息を取りながら生活をすることで、心穏やかな生活と自分自身が自信をもって仕事に取り組む環境を得ること」ということになります。
自分にとっての本当の幸せとはなんなのかを内面から見つめること
もしかしていまこの記事を読んでいるあなたも現実逃避の最中でしょうか?
あなたの「本当の思い」はどこにあるのでしょう。
誰かが決めたものではなく、気づかないうちに自分でブレーキをかけてしまっている思い。
あなたは腹の底から叫びたくなるような「思い」に目をつぶっていませんか?
では、どうやったらそれに気づくことができるのか。
自分自身で気づくためには「なんで?なんで?」と自問自答を繰り返すほかありません。
すべての答えは自分自身の内側にあるからです。
転職サイトで自己分析をしてみる
ここまでお読みになっても、まだ自分の本当の気持ちに気づけないかもしれませんね。
そう、それにはじっくりと時間をかけて向き合うことです。
そのためには、まずは転職サイトにある自己分析ツールを使ってみるのをおすすめします。
この自己分析ツールを使うことが「移住×転職」の第一歩となるはずです。
早く自分の本当の気持ちに気づくためにも、いますぐにでも転職サイトへは登録したほうがいいでしょう。
みなさんリクルートはご存じかと思います。
リクナビネクストでは自己分析ツールが扱えます。
登録するだけなら無料です。
いますぐ登録して自己分析をしてみてください。
そうすることで、本当のところ、自分は移住したいのか、転職したいのか、自分の本当の気持ちに少しでも近づくことができるでしょう。
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