参考文献
この記事は以下の書籍を参考に作られています。
シーズン、カラー、MDの3軸が重要です。
あなたはアパレルの企画部門で仕事をしたいと考えていますか?
アパレルの企画部門で働くのであれば、お客様が欲する服を提供しないといけません。
お客様が欲する服とは何か?
それは着ていてオシャレが楽しめ、自分自身が華やぐような気分になれる機会を提供してくれる服です。
そんな服をあなたの側が提供しないといけません。
そのために必要なのが3つのマップです。
ただしこのマップが絶対に必要というわけではありません。
ただ、どこのアパレルの事務所でも似たようなことを考えて企画を練っていますよ、という話です。
3つのマップのそれぞれの役割
- シーズンコンセプトマップ
シーズンごと(季節ごと)のテーマをビジュアル化したもののことです。
商材はもちろん、売り方やプロモーションなど、シーズンごとの「打ち手」をわかりやすく表現していきます。
「打ち手」とは、「この季節はこれで勝負する!」という「戦術(商品・販売方法・プロモーションなど)」のことを言います。
- カラーストーリーマップ
カラーストーリーマップは季節ごとのカラー展開の移り変わりを表したマップです。
ありきたりですがわかりやすくするために説明すると、春はピンク、夏は青、秋は赤やオレンジ、冬は白といったようなイメージですね。
それぞれのシーズンの中で、定期的にカラーイメージを変化させてお客様を飽きさせないことは、ビジュアルプレゼンテーションの観点からとても重要です。
それぞれの季節でカラー展開をビジュアル化し、計画的にわかりやすくしておくことが目的です。
- MDマップをつくる
商品ひとつひとつの詳細と進捗をビジュアル化したマップです。
季節ごとに展開される商品の詳細と全体像を一覧することを目的としています。
マップはあくまで指針がぶれないためのもの
マップを作ること自体が目的化してはいけません。
あくまでマップは指針を示すためのもの。
ブランドのイメージをぶれさせないための指針のようなものです。
マップを作って満足してしまってはいけないということです。
シーズンコンセプトマップをつくる
それぞれの季節ごとのテーマをビジュアル化したものです。
お客様が今何にワクワクしているのか?
それをいち早くつかみ、ブランドの表現を魅力あふれるものにする。
それがシーズンテーマの役割です。
シーズンテーマは社会現象やライフスタイルなどの大きな「うねり」から発せられるトレンド情報を分析し、ブランドにフィットした内容を整理して決定します。
「シーズンテーマ」を考えるときには「打ち手」を決めないといけません。
「この季節はこれで勝負をする!」という決意を明確にマップの中に含める必要があります。
- シーズンの打ち手は何か?
- どんな素材感を打ち出すか?
- どんなカラーやモチーフで商品を特徴づけるか?
- どんなイメージの商品が展開されるか?
シーズンコンセプトマップをつくることのメリット
シーズンコンセプトマップをつくることのメリットには三つのメリットがあります。
- ブランドがその季節にどんなビジネスをするかが明確になる
- ビジネスの方向性を関係者全員が早い段階で把握できる
- 迷いが生じたときに立ち戻れる場所ができる
以上がメリットです。
目指すべきゴールがイメージできているので、迷いのない作業が行えます。
あなたもアパレルの企画部門に配属されたら、以上のような迷わないためのマップ作りをすることになるでしょう。
ビジネス全体を把握するために必要なもの。
事業責任者や企画担当者はもちろんのこと、関係者全員がビジネスの方向性を共有できます。
このマップが完成するのは企画立ち上がりからかなり早い段階なので、営業やPR・宣伝など関係各所は、その内容を把握し、規格の進行と並行して、外部へのプレゼンなどの準備を進めることができます。
展示会や店頭ローンチ直前に初めてコンセプトを聞かされるというような、バタバタした状況を回避でき、個々の業務が高い精度で仕上げられるようになります。
それがシーズンコンセプトマップということです。
トレンドの把握
トレンドは流れを把握するのがコツです。
ある日突然にトレンドが現れることはありません。
トレンドは客観的に捉える必要があります。
好き・嫌いという主観では説得力がありません。
ポイントは以下の4点です。
- テレビ出演者の衣装など
- 売り場
- SNS
- 雑誌
これらを眺め、全体の流れをつかみます。
「今はこの服が流行っているな」「こういう組み合わせのスタイルが流行なんだな」「SNSでこのキャラクターが流行っているから、このキャラと色が合いそうなものがいいのかな」
いろいろな視点からトレンドを把握します。
担当者はそれこそ仕事以外でも、街を歩いているようなときにもアンテナを張っておく必要があります。
最終的にはトレンドを把握し、ブランドの商品に統一感を持たせることが目標です。
カラーストーリーマップをつくる
月別のカラー展開に変化をつけるカラーストーリーを、一目でわかるようにビジュアル化したマップのことを言います。
季節ごとに、立ち上がりからずっと同じカラーイメージで売り場を作ることは考えられません。
毎月、毎週、店頭のイメージを変化させ、お客様を飽きさせず、何度も訪れてもらえるように工夫することが重要です。
アパレル店って外からぼんやり見ているだけではわからないところでかなり苦労しているものなのですね。
季節のテーマに基づいた月別・週別のカラー展開をビジュアル化し、計画的に、しかもわかりやすくしておくことで、売り場を常に新鮮なイメージに保つことができます。
カラーストーリーマップをつくることのメリット
季節ごとのカラー展開の全体像を簡単に把握することができるようになるため、それに合わせて店頭のキーカラーの切り替えに合わせて、ポップや広告に使う色目も変化させると、ブランド全体に統一感が出せます。
やはり迷わないためのマップなのですね。
MDマップをつくる
「シーズンコンセプトマップ」と「カラーストーリーマップ」が完成すると、いよいよ個々の商品のデザインに落とし込まれます。
そこには素材・付属・パターン・縫製・二次加工など多くの要素が組み合わさり、時間軸で動いて行かなけれなりません。
MDマップをつくることのメリット
- 企画の進捗を関係者全員が把握できる
- 修正や変更内容がわからなくならないようにする
- コストを含めた数値管理ができる
- 企画から売り消しまで全体の流れを俯瞰できる
転職・就職活動を準備する
いかがだったでしょうか?
ちょっと抽象的な話が多かったのでわかりにくかったかもしれませんが、お店で売りたい商品とブランドに統一感を持たせるための指針となるものがこの三つのマップになります。
文章にしてみると、どこでもやっていそうな当たり前のことに見えるかもしれませんが、トレンドとカラーの組み合わせなどは無限に考えられるものです。
ぜひアパレルの企画部門で働いてみてください。
転職・就職のためにはいますぐ就職サイトへの登録をおすすめいたします。
ここまで読んだということは、あなたはアパレルの企画部門にかなりの興味を持たれていることと思います。
そうじゃなければこんな抽象的な話、途中でページを閉じているはずだからです。
そんなあなたはすぐに就職活動を開始すべきです。
就職サイトで「アパレル 企画」といったキーワードで検索すると、それっぽい求人がたくさんヒットします。
その中から、興味のある求人をお気に入りにストックしましょう。
求人を覗いてみるだけでも楽しいですよ。
使うのはリクルートのところがいいでしょう。
リクナビネクストでは自己分析ツールも扱えます。
遊び感覚でもいいので今の自分の状況について入力して試してみてください。
リクナビは登録だけなら無料です。
登録もすぐ終わるので今すぐ使ってみてください。
コメント